進学補習学習塾アスポート

栃木県小山市進学補習学習塾アスポートのブログです。2017/06/24開設。

※自分の地位を決めてしまっている子供たち


    
小学校中学年ぐらいから徐々に子供たちの学習面での順列が出来上がってきます。    
    
    
そして、一度出来上がってしまった順列はなかなか覆せません。    
    
    
そして子供たちは自分自身の位置を決めてしまいます。これにはいくつかの理由があります。ひとつには親の諦め。親が我が子を「この程度」と思ってしまったら例え口に出さずとも子供はそれを感じ取ります。そして上を目指すことをやめてしまうのです。そしてもうひとつ大きな理由があります。    
    
    
それは褒められるということを知らないのです。成績の良い子は褒められて育ってきます。ですから益々気を良くし、また褒められたいがゆえに勉強し自分自身もプライドを持つようになります。ですから余計に差が開いていくのです。    
    
    
また、必ず生徒には志望校を書かせているのですが、数年前からこんな傾向が目立ちます。    
    
    
それは、自分の今の学力でいけそうな高校を第一志望にして、それよりランクの高い高校を第2志望にしてしまうのです。鶏口牛後という言葉があります。    
    
    
意味:大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじ られるほうがよいということ。    
    
    
多少意味は違いますが上位の高校で後ろのほうにいるなら、ひとつランクを落としてでも上位にいるべきではあります。    
    
    
ですが、目指すなら鶏口ではなく牛口であるべきです。はじめから鶏口を目指していたら    
    
    
牛後どころか鶏後になってしまいます。常に上を目標に頑張っていくべきです。    
    
    
「今行きたい、行ける高校より偏差値5上の高校を第一志望にしてください。」    
    
    
決断は最後の最後で構わないのです。    
    
    
努力の結果勝負できるなら上位高校を受験するもよし、上位と勝負できる力を身につけた上で本来行こうと思っていた高校に余裕をもって行くもよし。それは最後に決断することです。    
    
    
それに関してはこんな生徒もいました。地元の中学校で中位ぐらいだったのですが、正直この成績では O高校(偏差値56~58)は合格しません。上位3割にはいないと厳しいでしょう。    
    
    
でも、どうしてもO高校に行きたいという強い希望でダメもとで受験しました。    
    
    
結果中学校の先生も驚いていたそうなのですが、彼女は合格しました。    
    
    
高校入学後に担任から「本当に最下位で合格した。」と言われたそうです。    
    
    
しばらく連絡をとっていなかったのですが、昨年用事があって連絡しました。    
    
    
すでに高3で進路決定時期だったので聞いてみると、なんと国立大の合格を蹴って浪人するとのこと。最終的には高校の中で30位ぐらいはキープできるようになったので、    
    
    
浪人して慶応大学を目指すということでした。中学校の頃の彼女からは考えられないほどの躍進です。結果はまだ聞いていませんが、このように大化けするケースもあります。    
    
    
子供達には無限の可能性があるのです。